ぱるばか日誌 2017
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末廣亭・怒濤のインド航路
 つれづれに末廣亭のHPをチェックしたところ、六月下席・夜のトリが小三治ではないか。
 小三治と言えば、毎秋、立川市民会館で独演会があるのだが、昨秋はチケットは取ったもののインド出張で行けず仕舞。

 これを逃す手はあるまい。しかも昼のトリは喬太郎。それ以外にも一之輔、さん喬、正蔵、歌之介、権太楼など多士済々。
 小三治が演るのは午後9時あたりだが、だいたい立ち見が出る。ゆっくり観るには早く行くに越したことはないのだが、さて何時に行くか。

 これだけ面子が揃うのだから、これはヤルほかあるまい。昼の開演(12時)からぶっ通しの9時間コースだ。
 前も一度やったことがある。あの昭和レトロの狭い空間で九時間…
 なぁにこの時期インドに飛ぶのと同じくらいの時間だ。狭さだってインド航空の機内とさして変わるまい。(飲食のサービスはないが)
 小三治は休演日もあるし、土日も避けて、昨金曜日に出かける。

 ところが…
 12時ちょい過ぎに末廣亭に入ると、あろうことか、一階椅子席はもちろん、左右の平土間も満席、二階席に通されることに。
 末廣亭にはずいぶん通っているが、二階席は初めて。一階の平土間すら座ったことがないのに。それも金曜の昼間だぜ。出演者も驚いてたよ、まっとうな人は働いている時間なのに…と。
 というわけで、オレと同じこと考えてる人は、(小三治出演日には)、11時半頃には出向いた方がいいかもな。その価値はあると思う。つまらん芸人も出るけどな、ま、それは辛抱。
 枯れた小三治も良かったが、脂の乗りきった喬太郎とか、キレの良い一之輔、相変わらずの歌之介や権太楼とか。また行きたくなる。病み上がりなんだけど。
北欧車とアルコールと褌
 拙車Volvoはもう十二年目に突入。
 ただ、最近はEVばかり駆っているからな。二ヶ月以上放っておいたら、さすがにバッテリーが上がっていた。
 更に悪いことには、エアコンの調整ツマミ(複数)が、いやにベタつく。

 ゴム製品って、経年劣化するとベタつくよな。でも車のインテリアまでベタつくとは思わなかった。
 やっぱ北欧製品って高温に弱いのだろうか。拙車はエアコンの効きも悪いし。
 ディーラーに電話してみたが、部品交換もできないし、ベタつきを取る対応策も思いつかないようだ。
 ネットで調べると、布に水をつけて拭くか、それでもダメなら無水アルコールで拭く、とか書いている人がいる。

 さっそく木綿の白タオルに水をつけて絞り、ツマミをゴシゴシやってみると…
 これが全然ダメ。木綿の微細なダマダマまで付着し、更にキタナくなる。
 帰り道、馴染みの薬屋に寄って、無水アルコールを求める。ところが、店主いはく、今は在庫がないとのこと。
 じつは、かくかくしかじかで…と事情を話すと、ちょうど店主も今日、とあるゴム製品のベタベタを消毒用アルコールで拭いてみたんだと。ボールペンの軸だけどな。彼いはく、消毒用アルコールは水分が15%で、無水ではない。でも作用はそう変わらないのだと。ただボールペン軸を触ってみると、まだベトベトしている。やっぱダメなのかと思い、店を去ろうとすると、店主に呼び止められる。期限切れの消毒用アルコールをひとつくれると言うのだ。
 拙宅に着いて、ダメもとで試してみると…
 これがけっこう効くみたい。ダスターにアルコールをつけてゴシゴシやったら、ベタつきが気にならないくらいになる。
 これは布の効果もあったのだろう。実は、拙車のダスターは、拙褌のお古なのだ(絹製)。生糸は長繊維なので、ゴムをこすってもダマダマができないのだ。
 褌というのは便利なもので、眼鏡拭きはもっぱらコレ(現役のやつ)。毎日洗ってるから清潔だし、いつも手許(!?)にあるし。ただレンズ清掃には木綿が向いてる感じ。
 以前、別のゴム製品のベタベタをベンジンで拭いてみたけど無効果だった。ゴム製品の組成にもよるのだろうが。

教訓:
期限切れ消毒用アルコールが狙い目! (ただし消毒に使ってはダメ)
真田の鎗
東北出張の折、時間があったので松島の瑞巌寺に寄る。
あいにく修理中で本堂は見られず。
境内の博物館で白隠展をやっていた。

展示物の中に異彩を放っていたのが『死法語』。
死を主題にした即席の歌がいくつも並ぶ。
そのひとつにいはく;
「臍の底でひとたび死んだ男には 真田が鎗も歯も立たぬぞや」
すなわち、腹の底で死んだら、もはや怖いモノ無しということ。
この「真田が鎗」というのはおそらく、戦国の世に勇名を馳せた真田幸村の十文字鎗のことだろう。
大阪夏の陣で家康の心胆寒からしめたのはよく知られたところだ。

白隠が「怖いモノ」の代表に真田の鎗を挙げたのは、偶然ではあるまい。
白隠の師のひとり正受老人は、実のところ、幸村の兄・信之の末子であった。
つまり幸村の甥ということ。
若き日の白隠はこの正受老人から様々な鉄槌を受けることになる。
その鉄槌こそ、白隠にとってはまさに「真田が鎗」。
そうした鉄槌によって白隠は死にゆき、さしもの真田が鎗も歯が立たなくなったというわけだ。

こんなのもある;
「何事もみな打ち捨てて死んでみよ えんまも鬼もみな仏だぞ」
悪い虫
話には聞いていたが、やられた。
一昨日のこと。
庭に出て、Tシャツ姿で作業をしていると、なんか左肘のあたりが激烈に痒い。
ヤブ蚊十匹に同時に刺されたくらいの感じ。
そのうち左脇腹も痒くなる。
いったい何にかぶれたのか??

激烈な痒みはそのうち収まったが、左腕と左脇腹いちめん、蕁麻疹のような腫れが広がる。
もしやと思ってネットで調べると、どうやらチャドクガらしい。
ツバキ科の植物につくというが、ウチの庭にはナツツバキが十本近くある。

翌朝、庭に出て、肘のあたりの高さを探ると、ある庭木の葉にうじゃうじゃいるではないか。
見るも恐ろしき毛むくじゃらなケムンパス。
これに肘が触れてしまったのだ。
ちなみにウチの場合、ナツツバキではなく、ツバキ科には見えない名称不明の庭木であった。
かなり厚手のTシャツだったが、毒針はそれもスルッと通り抜けるようだ。
罪のない連中ではあるが、共存はできない。
恐る恐る駆除にあたる。
かぶれは人によると完治まで一ヶ月かかるそうな。
オレはテルミー(温灸)で処置する。
結果は追ってお知らせしよう。

生物学者によると、地上で最も成功している生物は、我々哺乳類じゃなくて、昆虫類だそうだ。
恐るべし、虫パワー。
ま、ウチも虫で食ってるから文句は言えないんだが。(絹織物業)
それにしても悪い虫に当たったもんだ。
仕方ないからウチのスタッフに見せては怖がらせている。

教訓:
地獄の沙汰もムシ次第
ミク写真を変える
鹿児島から帰還し、久しぶりに出社。
パソコンをいじっていたら、ひとつ変写真に遭遇。
昨年の弊社パーティのものだ。
面白いからmixi写真に採用する。
http://mixi.jp/show_profile.pl?id=226733&level=4
さっそく友人から「ヅラが似合う」との讃辞をいただく。
フッフッフ

しかし親にゃ見せられねェな。
五十も過ぎていったい何を…と嘆かれるだろう。
キミたちも同じかと思うが、いちおう息子としての体面もあるのだ。
だから、実家のネット環境は、極力整備していないのである。
両親は金婚もとうに過ぎていまだ健在なんだが、おかげで、mixiを見るということはまずない。
パソコンすらない。
要らないのだ、そのようなものは。

教訓:
やはり野に置け蓮華草
オロチの実態
出雲に居る。
昨日は伊勢で今日は出雲というのも、何かの因果か。
(正確に言うと伊勢丹だったが)。

出雲といえばヤマタノオロチ。
これは弊社の守護神なのである。
なぜまたあの恐ろしい怪物が!?

弊社の主力商品はショールである。
毎年いろんなのをクリエートするから、いきおい、お得意さんのタンスはショールだらけになる。
ショールというのはそもそも首に巻くものだ。
「いくら首があっても足りない! ヤマタノオロチ状態!!」
…と、某お客さんに言われたことがある。
朝日新聞社のM嬢だけどね。
さすが新聞記者、ウマいことを言う、と思った。
その縁もあって今回、はるばる出雲までお詣りに来たわけだ。

思えばオロチも可哀想である。
怪物として恐れられ、スサノオに退治され…。
あれも結局、当時の戦略物資・鉄をめぐる覇権争いだったようだ。
この辺に住む人々は、先進の製鉄技術を持っていた。
ヤマトにとっては、優れた鉄器を持つ強敵だったから、これは魔物だ。
おそらく八部族に分かれていたのだろう。それで首が八つ。

つまりは勝者による恣意的なイメージなわけだ。
ほかにもいろいろある。
たとえば、ちょっと下るが、神武東征の功労者・熊野のヤタガラス。
これは地元の史家に言わせると、ヤマトに内応した熊野の一族なんだそうだ。
今は日本サッカーのシンボルになっているが。
内通者だったとはね。機を見るに敏というか。サッカーには向いてるかもな。
それに比べると、ヤマタノオロチ。
酒を盛られてまんまと騙されるんだから、信じやすい純朴な人々なのだ、ホントは。
ウチの守護神にはちょうど良いか。
オロチの住処があったという船通山麓を訪ねたが、平和で清々しい山里だった。

教訓:
長いものには巻かれろ。
芥川の貢献
今朝、マズイものを目にした。
ストーブに火を入れた時だ。
薪の割れ目からカメムシが這い出してくるではないか。
カメムシ嫌い。
でもこのまままだと灰になるから、救助してやる。
恩知らずな野郎で、救助作業中にイッパツ屁をこく。

ところで、ストーブから救出するのはカメムシだけではない。
蜘蛛がいちばん多い。
毎日一匹くらいは救助する。
蜘蛛はそんなに嫌いではない。
しかし、好き嫌いは別として、蜘蛛救助の裏には別のオモワクがある。
芥川の『蜘蛛の糸』だ。
知ってるよな。知らなかったらWikiで調べてくれ。

だから、オレが地獄に堕ちたとしても大丈V!
多数の蜘蛛糸が降りて来るだろう。
千本くらいは来るはずだ。
キミたちにも少しは都合してやるからな。

情けの薄いオレですら、そういうわけだ。
思うに、その小話のおかげで、蜘蛛は大助かりだろう。
日本中で相当数が救助されてきたはずだ。
芥川のいちばんの貢献かも。

教訓:
情けはムシのためならず
無線飲食
大阪で無銭飲食をした。
一瞬だけどな。

近鉄あべの店で弊社展示会をしている。
あまりヒマなので階上のレストラン街でメシを食うことに。
適当な店を見つくろって適当に注文。
料理が運ばれてきたところで、サイフが無いのを発見。
持ってこなかったのだ。

幸いiPhoneを帯同していたので、展示会場の弊社スタッフに連絡。
金を届けてもらうことにする。
ただiPhoneのせいか、聞き取りづらかったようだ。
「なんですか??よく聞こえません!」とか言われる。
おかげでこっちは、昼食時で満員のレストラン内で、「カネがないんだよ、貸してくれ!!」と関東弁で叫ばざるを得ない。
周囲の大阪人たちは「なんやコイツ!?」とか思っていたに違いない。
数分後にカネが到着したが、その間、無銭飲食をした。
文字通り無線飲食。
フッフッフ、これが書きたかったのだ。失礼つかまつった。

しかし、ここ、あべの近鉄はパワースポットのようだ。
こういうことがよく起こる。
先日も階上の喫茶店で取引先と商談をして、そのまま、このパソコンを置き忘れてきた。
三十分後に気づいて事無きを得たが。
あべの晴明と関係あるかもな。
(字が違う!?)

教訓:
秘め事にiPhoneは向かない。