ぱるばか日誌 2024
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愚父の晩年〈現在進行形〉
長野県は平均寿命が男女ともに日本一だ。
そのせいか知らぬが、ウチの父親も元気。
昭和三年生まれの85歳。

猛暑もやや和らいだ夕方、「オイ、ちょっと手伝ってくれ」と声をかけられる。
田んぼにスズメ除けの網を張るのだという。
久しぶりの実家だし、ちったぁ手伝ってやらんとな。
駐車場に行くと、見慣れぬダイハツの軽トラ。
昨年、新車で買ったんだという。
まだやるつもりなのだ。

田中巨峰園という名で、主にブドウを作っている。
その傍ら、米や野菜も。
米は年々減らして、今年は二百坪くらい。
それでも家族の食うくらいの米は穫れる。

三十年ほど前に会社を退職、帰農している。
ってことは、オレの歳には百姓になっていたわけだ。
そういう手もあるんだな。
涼しいし、蚊も少ないし、いいかも。

だけど、オレと違って、長年マジメに銀行員として勤め上げた人だしな。
年金もそれなりに出るし、余裕があるわけだ。
やっぱオレは、インドから足は洗えぬか⋯!?
ゴーヤの効能
最近、立て続けに畑がやられる。
イノシシだ。
今朝もやられた。
小さいヤツが近所に棲みついているらしい。

翠王が掘り返されている。
翠王というのは、葉っぱを食べるサツマイモだ。
滋養豊かで、炒めたりして食うと旨い。
外から見ると、ままサツマイモだから、ケモノが期待して掘り返すのだ。
まだ芋なんかぜんぜんついていないのに。
サルも注目してて、今まで二度ほど引き抜かれた。

それからズッキーニ。
今朝収穫しようと思っていたやつが、三つくらい、頭からポリポリやられている。
ぐやじ〜
そのうちイノシシ鍋にしてやる。
キュウリもやられたし。
まったくウチは、ケモノと虫のおこぼれを頂戴してる状態だ。

ただ、そうした連中も、見向きしない野菜がある。
ゴーヤだ。
今朝も、ちょうどお誂え向きの高さに二つぶら下がっていたのに、まったく無傷。
ま、食うわけないよな、あんな苦いもの。
というわけで、それを収穫し、ゴーヤチャンプルーにして食ったのであった。
うまかった。