ぱるばか日誌 2017
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古都のミトゥナ
オリッサ州の州都ブバネシュワルで一日を過ごす。
人口百万に満たない地方都市だが、歴史は古く、旧市街には古いヒンドゥー寺院が点在している。
気温30°Cに達しようという暑い日差しの中、徒歩で古寺を巡る。
最初の寺でちょっと驚いたのだが、石造の本堂の外壁にミトゥナ像が幾つかあるのだ。
レッキとした現役の寺で、バラモン僧もいれば参詣の善男善女もいる。
ミトゥナ像というのは先日も話したが、いと麗しき男女交合像だ。

なぜ驚いたかというと、カジュラホやコナラクとの対照だ。
どちらもミトゥナ像で世界的に有名だが、もはや生きた寺院ではない。
ずっと昔に廃墟となり、それを政府が公園化して、文化財として公開されている。

インドではかつて「カジュラホなど埋めてしまえ」と叫ばれたこともあった。
性はあくまでも秘匿され、ヘアヌード(古い!?)はおろか、メディアや映画上では胸乳(むなち…古い!?)ですら御法度だ。
そんな国だから、まあ過去の文化財は良いとして、現役の寺にそんなものがあるとは思わなかった。

そこで本日の古寺巡礼の題目として、この古都にどのくらいミトゥナ像が残存するか実地調査することにした。
するとけっこうあるのである。
今後の参考に実名を公表すると、マウシマ寺から始まって、ヴァスデヴァ寺、パパナシン寺、マハカレシュワル寺、ラジャラニ寺…。
古都最大の巨刹リンガラージ寺は異教徒立入禁止なので定かでないが、多分あるだろう。
ただ、これら諸寺のミトゥナ像はいずれも数百年前のもので、風化・毀損も進んでいる。
オレみたいなミトゥナ人間の実地調査にして初めてそのヴェールを脱ぐのであって、一般の善男善女の目にはただの古ぼけた壁面装飾にしか映らないだろう。

しかしながら、別に驚くにはあたるまい。
たとえば、先の日記にもちょっと出てきたが、インド人の一番ありがたがるシヴァリンガ。
あれはシヴァ神のリンガ(男根)像だ。
そしてその下の水盤のように見えるのが、女神のヨニ(女陰)。
つまり、怒張したリンガがヨニからニョキッと顕れているのである。
これはミトゥナの最も直裁な表現であろう。
巨刹リンガラージ寺も翻訳すると男根王寺ということになる。
この男根王をひとりじめしようというのがヒンドゥー教徒の姿なのだ。
だから表面上では秘匿しながら、深いところではいつも交合してるのかもな、インド人は。
それでブッダのような人も出るんだろう。

最後に訪れたラジャラニ寺は、廃寺であるが保存状態が良く、市当局によって美しく公園化されている。
外国人は百ルピーも入場料を取られるくらいだから、外界の喧噪や塵芥とは無縁の別天地だ。
今日は土曜だからオリッサ人のカップルが連れ立って訪れ、青々とした芝生の上に座って睦まじく時を共有している。
きっと閨房の中では壁面のカップルみたいに…
…なんて想像はやめとこう。
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