ぱるばか日誌 2017
<< April 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< MUで長崎から上海へ | main | MUで上海から成田へ >>
中国泥人博物館
 上海の西方、無錫(むしゃく)にいる。
 この街には中国泥人博物館というのがある。
 これはチト見逃せない。
 泥人とはすなわち、土人形だ。

 オレはどういうわけか、土人形が好きだ。
 古代ギリシアのタナグラ人形とか、日本の土雛とか。
 信州中野の土人形資料館はお気に入りスポットだ。
 ここ無錫の恵山地区は古くから泥人の産地として有名だという。
 良質な粘土が採れるからだ。
 そこで中国全土の土人形を集め、中国泥人博物館が作られた。
 設計は日本の隈研吾というくらいだから、かなりホンキの施設である。
 信州中野の十数倍はあるであろうスペースの中に、新石器時代の人面土器から兵馬俑、玩具、最近の作家作品まで、幅広く集めてある。

 色彩も派手な泥人に見入っていると、なぜか時間を忘れてしまう。
 見入りながら、なぜオレはこのようなものが好きなのだろうと、絶えず自問する。
 数時間自問した末に、ふと気づいたことがある。
 蓮華だ。
 インドで蓮の花は菩提の象徴とされる。
 泥の中から立ち上がって花を咲かせるからだ。
 泥人もまた同じだ。
 もとは泥だが、形を与えられ、乾かされ、目もあやな色を施される。
 落下すれば砕けてしまうはかない存在であることも、繊細な蓮華と同様だ。
 ただ、蓮華の中に泥はないけれども、泥人は内に泥を抱いたまま変容している。
 このあたりがいかにも人間的で、オレなんかは好きなわけだ。
COMMENT









Trackback URL
http://parpar.jugem.jp/trackback/287
TRACKBACK