ぱるばか日誌 2017
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愛着ホルモン
 『性の進化論』(ライアン+ジェダ著/2014年・作品社)を読む。
 人類における一夫一妻制を批判した本で、かなり面白い。著者はOshoの弟子じゃないのか…と思ったほど。
 人類学、動物学、解剖学、心理学、進化学など、広汎な資料をもとに論議を展開。「なぜ女は性交時に声を出すのか」とか「なぜ男は浮気するのか」とか生物学的に明かされて興味深い。
 人類の自然な姿は、乱婚、すなわち多夫多妻にあり。というのが本書の趣旨。いかがかな?

 さて、書中にひとつ、面白い記述があった。いはく…
 
 ボノボと人類は、オキシトシンの放出に重要な役割を果たしているAVP1Aの遺伝子に、マイクロサテライトと呼ばれるDNA上の反復配列を持っている。オキシトシンとは、ときに「天然の"エクスタシー"」と呼ばれるホルモンで、思いやり、信頼、気前の良さ、愛、そしてそう、エロティシズムも含む親社会的感情と重要な関係を持つとされている。

 ボノボは人類の最近縁種だが、「愛の人類猿」と言われるくらい、争いの無い社会生活を営んでいる。
 訳注によると、AVP1Aは正確に言うとオキシトシンではなくバソプレッシンに関わる受容体だが、両者は非常によく似た構造と作用を持つホルモンである。

 "エクスタシー"というのはドラッグで、オキシトシンの分泌を促進する。
 別名「ラブドラッグ」と呼ばれる"エクスタシー"は、オレもかつて試したことがあるのだが、ハートに強烈に作用して、ホントにラブラブ状態になる。このラブは別にセックスに通じるものではない。
 これがオキシトシンによるものだとは知らなかった。オキシトシンとは、たとえば母が子を慈しむ際に関与している物質だ。
 上記の記述によると、ボノボと人類は、遺伝上、オキシトシンが放出されやすい構造になっているらしい。
 バソプレッシンは、性交中の男に分泌され、相手の女が愛しくなるらしい。ボノボは挨拶代わりに性交するのだが、それによって雄は雌に恋着し、また周囲に対しても優しくなるのだろう。雌の体内でもオキシトシンが放出され、同様の効果が現れると思われる。

 生まれつきの「愛の人」というのは、このAVP1Aの反復配列が多いのかもな。
 愛の人じゃないアナタも悲観する必要はない。せいぜいハート瞑想に励んでAVP1Aの活性化に努めることだ。あるいはボノボ式の挨拶を励行するとか。
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