ぱるばか日誌 2017
<< June 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 精子戦争 | main |
『脳の意識・機械の意識』 ― 意識は脳内バーチャルCG!?
 脳化学者・渡辺正峰の著作。
 意識を巡る本は近頃いろいろあるが、日本人の著作だけあって(翻訳を経てないので)、いちばん最近の展開をうかがうことができる。発行は昨年11月。
 新書サイズの本ではあるが、意識とは何かという「ハードプロブレム」に関して、要領よくまとまっている。意識について興味ある人には、現在のところ一番おススメの本ではないか。
 意識についての論議は、拙ブログでも、ダマシオや、トノーニコッホドゥアンヌなどいろいろご紹介しているが、本書のがいちばん面白いかもな。
 曰く、「意識とは脳が脳内につくりだすバーチャルな仮想現実」なんだそうな。この仮想現実は、感覚器官などの入力によって絶えずアップデートされる。睡眠中など感官からの入力がないと、その仮想現実は夢となって現れてくる。
 これはフィンランドの哲学者レヴォンスオの考えを元にしているらしい。
 ま、あくまでも仮説で、証明されているわけではないが、こう考えるといろいろ辻褄が合うんだそうだ。

 意識とは何か、それは人類最大の謎であり、その解明への試みは始まったばかりだ。
 そもそも解明されるものかどうかわからないが、今まで存在してきた神経科学側からの定義の中では、いちばんピンと来る感じ。

 いずれにせよ、神経科学的に言うと、意識とはニューロンの活動にほかならないので、脳が働かなくなったら意識も消失するわけだ。
 本書タイトルの後半は「機械の意識」であるが、著者は半ば本気で、自分の意識を機械すなわちコンピュータに移し換えられると考えているようだ。
 幾多の技術的困難はあるが、意識が脳から機械に移植された時、「私」はどうなるか。それは乗り移った時のお楽しみ。
COMMENT









Trackback URL
http://parpar.jugem.jp/trackback/348
TRACKBACK