ぱるばか日誌 2017
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国立文楽劇場
 大阪には文楽の国立劇場がある。
 今、開館35周年記念公演をやっている。
 出し物は仮名手本忠臣蔵の大序から四段目まで。
 こちらもネットで簡単に座席指定できる。二日前に購入したが、わりあい良い席が取れた。
 月曜・昼の部であったが、ほぼ満席。
 人気があるのだなぁ。ポピュラーな演目ゆえか。

 人形劇の国立劇場って、世界でここくらいじゃあるまいか。
 インドネシアあたりにはあるかもしれないが、先進国ではちょっと例がないかも。
 それくらいユニークな存在だと思う。

 オペラと同じで、総合芸術だ。
 文学、音楽、美術、演劇。
 音楽は、ボーカルと三味線、各一。

 人形の繊細な動きなど、さすが文楽だ。
 しかし、なぜ人形劇なのか?
 主要な登場人物、いや人形は、三人の人形遣いで動かす。
 だったら一人の役者でこなした方が経済的ではないのか。

 人形が役者になったら、すなわち歌舞伎だ。
 実際、文楽と歌舞伎では演目が重なっている。

 歌舞伎との最大の違いは、ボーカル、すなわち義太夫節であろう。
 あれがなかなか良い。
 歌舞伎だったら役者が自分で語るが、文楽では専門の語り手がいる。
 何であれ専門家は強い。ベルカントも良いが、義太夫みたいなボーカル芸もなかなか無い。
 義太夫節に合わせて役者が演じても良いんだろうが、義太夫は人形浄瑠璃とともに発展してきたので、やはり人形の方がしっくり行くのだろう。それでより簡素で淡色系の芸能になっている。
 そのあたりに文楽の魅力があるんだろう。

 ちなみに、三週間ほど前にミラノのスカラ座に行ったが、文楽のチケット代はその5分の1以下。
 地理的にも近いし、日本人だから原語で楽しめるし、コスパ良いかも。
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