ぱるばか日誌 2024
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スパイス・ジェット
まず皆さんに関係ない話で申し訳ない。
スパイス・ジェットというのがある。
インドのLCC、すなわち格安航空会社だ。
いかにもインドっぽい名前。
このスパイスがデリー・デラドン間に就航したのだ。
どう、関係ある?

でもだ。
もしアナタが、ヨガの聖地リシケシに行くんだったら、関係あるかもな。
デラドン空港からリシケシまでは、クルマで20分ほどだ。
オレは仕事の関係上、デリー・デラドン間を年に何度も飛ぶ。
直線距離で250kmだけどな。クルマだと6ー8時間かかる。
飛行機だと1時間もかからないからラクなのだ。
今春まで、インド航空、ジェット航空、キングフィッシャー航空の三社が飛んでいた。
それが今回来てみると、なんとスパイスも一日二往復、飛ばしていたというわけ。

しかも価格が2000ルピー。日本円で3000円弱だ。日本で新幹線乗るより安いじゃん。(較べるもんじゃないが)
さっそく今日、乗ってみた。
機材はボンバルディアQ400。双発プロペラ、総座席80。新しくて気持ち良い。
機内サービスはまったく無いが、時間も短いしな。CAキレイ。
キングフィッシャーの双発機ATRもそうだが、このQ400も主翼が窓より上についているから、どこに乗っても下界が見えて良い。
というわけで、スパイス、いいかも。
インド航空の事情
今、成田空港。
15:29。
インドへ向かうところ。
今回も中国東方航空(MU)だ。上海乗換のデリー行き。
AI(インド航空)はストで不安定。夏休みで他の航空会社も混んでいる。
結局またMUになった。今のところ気に入っているのだ。
安いしな。今回はエコノミーで片道三万円台。
おそらくインド行き最安だろう。乗り心地は後ほどレポートしよう。

インド行きと言えば、直行のAIかJAL。経由便だと東南アジア系がお馴染みだ。
しかし、中国系って手もある。
北京経由の中国国際航空(CA)、上海経由のMU、広州経由の中国南方航空(CZ)とかな。
そもそもデリー行き直行便は上海上空を通過するから、MUなどは経由便の中では最短距離ということになろう。
インドついでに中国見物もという向きには、かかる中国系キャリアも利用価値がある。
MUはJALのマイレージも貯まるので便利。

ところで、AIのストライキ。
今年の春から長い間続いている。
昨日、所用で東京のAI営業所に電話した。
ストについて尋ねると、現在はもう解決しているとのこと。
ただ、長距離便のパイロット中心のストだったので、解決してもすぐには正常化しないらしい。
長距離機が長い間飛ばないでいると、パイロットのライセンスやら機体整備の問題で復旧に時間がかかる。
今春から日印間は新鋭機B777が週5往復するはずになっていた。
現在は上記の問題で、B777ではなく、B747が飛んでいるらしい。
それも、7〜8月は週二往復。
いつ旧状に復すかは定かではない。

今、ラウンジ。
回りは中国人ばかり。
インドへ行く日本人なんて我々くらいかもな。
さて、どんな旅になるか。
座敷童子のいる風景
座敷童子の出るという宿に泊まった。
場所は遠野駅からバスで40分ほどの山奥。
遠野からして山奥なんだから、ちょっと想像を絶するかもな。
大出という部落に、早池峰(はやちね)神社というのがある。
その大祭が、毎年7月18日にあるのだ。
門前にたった一軒きりある民宿が、その名も「わらべ」。
ここが座敷童子の宿なんだそうだ。

夜に出ることが多いようだが、一泊して、残念ながらオレの前には現れず。
朝、親父さんに聞くと、宿の家族は誰も出会っていないとのこと。
25年前から宿をやっているが、そもそも「わらべ」というのも座敷のとはまったく関係ない命名だそうだ。
お客さんが広めた話らしい。
宿泊ノートを見せてもらうと、けっこう皆さん出会ってるみたい。
この親父さん自体、ちょっと浮き世離れした感じで、もしかしたら座敷童子なのかもな。
この場合、座敷童子というより、座敷親父なんだろうが。

この早池峰神社ってのが、怪しいスポットなのかも。
参道脇に、廃校となった大出小中学校の校舎がある。
今は資料館みたいになっているのだが、その一室が「座敷童子の部屋」なわけだ。
数年前の廃校直後、とある農婦がこの教室の前で座敷童子を目撃。
それが新聞記事にもなって、岩手県下に広がる。
そもそも遠野には昔から座敷童子の話が伝わり、柳田國夫の遠野物語の中でも紹介されている。
だから人々にとっては普通の話なのかもな。
一説によると、欲深な人や邪念のある人の前には現れないんだと。

ほんとにのんびりした部落だ。
今日は梅雨明けみたいな晴天で、野原の木陰に寝そべると、悪い虫もいないし、まるでこの世の極楽。
ま、冬は雪でタイヘンなんだろが。
故郷の無い都会人なんかは、せめて夏くらいこういうところへ来て、座敷童子に遊んでもらうと良かろう。
出てきてくれたらの話だが。
過疎少子化で祭の担い手も不足してるし。
臀部鑑別法
要は腰つきである。
尻で見分けるのが良い。
別に女の話じゃない。
航空機の識別法だ。
昨日、成田空港で、その筋の専門家に教わった。

たとえば、空港に行った時、
あれはボーイングB767だ、とか、
あれはエアバスA330だ、とか、
見分けたいではないか。
なに、別に見分けたくない!?

ともあれ、忘れないうちに記しておこう。

ポイントは全体のサイズと、臀部。
特に肛門、すなわち最後尾にあるAPOと呼ばれる補助エンジンの排気口あたりにヒントがある。

まず、いちばんわかりやすいのが今やボーイング社のフラッグシップとも言える大型機B777。これは排気口が縦長。しかも開口部が左側にある。
中型機のB767。これは上下両辺がつぼまり、丸い肛門。
やや小さいB757は足長の印象。尻はB767に似るが、もうちょっと長細い。
小型機B737は排気口が縦長で、しかも穴が二つある。それから最近のはウィングレットと言って、主翼の端っこが風切り羽のようにせり上がっている。
最新鋭のB787は、臀部はB767的であまり特長はないが、現行機はエンジンで一目瞭然。どっかの写真で見て欲しいが、エンジンの後部がハデハデしい波形になっている。それから顔が少し垂れ気味。(前の山形新幹線400系みたい)
B747ジャンボは言うまでもなく、四発で前部が二階建てだ。
日系航空会社はボーイングが多いから、これだけでも知っているとけっこう楽しめる。
ちなみに最近注目の日系LCC(低価格航空会社)はB737が多い。

それに対してライバルのエアバス社。
B777に対抗する大型機A340は四発だからわかりやすい。一階建ての四発はA340だけ。
B767対抗の中型機A330は、機体の上辺が真っ直ぐなのが特長。下辺からつぼまり、小さくて丸い肛門がついている。
B737対抗の小型機A320は、肛門が丸くてひとつ。主翼の端っこも違う。ウィングチップという三角形の鏃みたいのがついている(最近のやつは)。日本ではANAやスターフライヤーが使っている。
巨人機A380は総二階四発だから見紛うことはあるまい。
B787対抗のA350はどんなだろう!?

というわけで、参考までに。