空蝉異変
2013.08.22 Thursday
ここ養沢の谷では、いろんな蝉の鳴き声が聞こえる。
夏の訪れとともにまず、ヒグラシとニイニイゼミが出現。
次いで、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシの順だ。
この五種の蝉は、かつてぱるば少年の昆虫標本にもよく登場した。
この中で一番好きなのはヒグラシ。
夏休み、信州の高原で耳にすることが多かった。
夕方、冷涼の空気の中、やや物悲しい風情が良い。
一番嫌いだったのはツクツクボウシ。
こいつは信州にはいなかった。
祖父母の許で過ごした楽しい夏休みも終わり、東京に戻ってくると鳴いていた。だから嫌い。
最近、ここ養沢で、耳慣れぬ蝉の声を聞く。
よく西国で鳴いているやつだ。クマゼミ。
五日市に来て24回目の夏だが、初めてのことだ。
気候変動にともなってクマゼミが東進しているという噂は聞いたが、ついにここまで到来か。
子供の頃、図鑑で見たことがある。黒くてデカいやつだ。
東国少年の昆虫標本に納まっていたら、きっと鼻高々だったことであろう。
そこで一句:
鳴いたとて採る網もなし黒き蝉
夏の訪れとともにまず、ヒグラシとニイニイゼミが出現。
次いで、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシの順だ。
この五種の蝉は、かつてぱるば少年の昆虫標本にもよく登場した。
この中で一番好きなのはヒグラシ。
夏休み、信州の高原で耳にすることが多かった。
夕方、冷涼の空気の中、やや物悲しい風情が良い。
一番嫌いだったのはツクツクボウシ。
こいつは信州にはいなかった。
祖父母の許で過ごした楽しい夏休みも終わり、東京に戻ってくると鳴いていた。だから嫌い。
最近、ここ養沢で、耳慣れぬ蝉の声を聞く。
よく西国で鳴いているやつだ。クマゼミ。
五日市に来て24回目の夏だが、初めてのことだ。
気候変動にともなってクマゼミが東進しているという噂は聞いたが、ついにここまで到来か。
子供の頃、図鑑で見たことがある。黒くてデカいやつだ。
東国少年の昆虫標本に納まっていたら、きっと鼻高々だったことであろう。
そこで一句:
鳴いたとて採る網もなし黒き蝉