ぱるばか日誌 2017
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ヒマラヤのカッコウ
 すっかり夏のヒマラヤ山麓。
 今日は今年最高の33.6℃まで気温が上がっている。(14:53現在)

 朝、ジャングルから鳥の大きな鳴き声が聞こえてくる。
 声量からみて、カッコウの仲間だろう。
 おなじみIndian Cuckoo(セグロカッコウ)とは違う。
 3声で、音程で言うと、ミッミドという感じ。
 昔のテレビワイドショー主題歌にあった、「デュッデュワ パッパヤ」を想起させ、おかげでここ数日、「デュッデュワ パッパヤ」が頭の中を駆け巡っている。
 (セグロカッコウは『森の熊さん』)

 あまり派手に鳴くから、YouTubeで調べてみた。
 すると、英名、Large Hawk-cuckooというものらしい。
 日本語ではオオジュウイチ。あまり馴染みのない鳥ゆえ、和名もぱっとしない。
 ジュウイチと言えば、わが養沢の森にも来るし、その名の通り「ジューイチ」と鳴くんだが、この鳥はデュッデュワだからな。ぜんぜんオオジュウイチではない。
 そういえば先日、Himalayan Cuckooを耳にしたような…。ツツドリだ。
究極のイクメン
 今日の朝日新聞科学欄にカマキリの話が出ていた。
 交尾時にオスはメスに食われてしまうという話。
 記事いはく、とある研究によると、オスを食ったメスの卵や卵巣には、オス由来のアミノ酸が38.8%含まれていたそうだ。オスを食わなかった場合は21.1%。またオスを食ったメスの最初の産卵数は平均88.4個、食わなかった場合は同37.5個。というわけで、オスを食った方が子孫を残しやすい。

 同記事でも明かだが、ひとつポイントは、オスは必ず食われるわけではない。丸山宗利著『昆虫はすごい』によると、「うまく雌と交尾して、さらに別の雌と交尾する要領のいい雄も少なくない。逆に、雌に近づく方法に失敗し、交尾を成し遂げる前に雌に食べられてしまう」場合もあるという。なんか人間に似たところがあるかもな。

 ただ、人間の場合、さすがに男が文字通り女に食われることはない。そんなの痛くてたまらん。
 カマキリの場合、同書によると「雄は上半身を食べられながらも、下半身だけはしっかり生きており、きちんと交尾を全うする」んだそうだ。

 これはドーパミンが関与しているに違いない。食われながらも交尾の快感に身を委ねているわけだ。リンデン著『快感回路』によると、セックスはドーパミン回路を活性化する。
 察するところ、雄カマキリのドーパミン回路は、たとえ自分が頭から雌に食われたところで、ビクともしないのだろう。
 ということは、ドーパミン回路は頭とは関係なく、下半身、すなわち腸ないし腹に中心を置いているということになる。
 人間の場合はそういう進化は遂げなかった。育児期間が長いからな。性交時に雌の栄養になってしまったら、その後の長い育児期間、雌を助けることができない。
広州白雲空港
上海に用事ができたので、デリーから飛ぶことになった。
利用キャリアは中国南方航空(CZ)。広州ベースの中国最大の航空会社。
CZは初めてだ。昼間に飛ぶのでラク。それに激安。上海まで片道で2万円弱。
広州乗換で、機材は小型のB737。新しくてキレイだ。やっぱインドの航空会社とは違うかも。
 
食在広州っていうから、昼飯をちょっと期待してたわけだ。というのも一ヶ月以上、一日三食インド飯だったんで。
中国人形みたいなCAが「チキン or ベジ?」と聞く。下手に答えるとインド飯が出てくるから、「チャイニーズ・プリーズ」と答える。中国系キャリアに乗る時はいつもそう言う。すると、じゃ、チキンね、という感じで手渡されたんだが…。なんだ、インド飯じゃん! チキン入りのホウレン草カレーであった。ま、ウマかったけどな。インバウンドだから中国飯は積み込んでなかったのかもしれない。エコノミには。

広州の白雲空港も初めて。
この空港でイミグレを済ませ、国内線に乗り換えるわけだ。
イミグレ、セキュリティを通過し、長い連絡路を乗り合い電気自動車で移動し、国内線ターミナルに入る。
所要時間は前便到着から45分くらい。乗り換えに慣れていれば特に問題あるまい。要所要所に「乗換」のタスキをかけたCZの係員が立っていて案内してくれる。

空港ターミナルにはそこここに中華飯屋が店開きしていて、ひたぶるにそそられるのだが、二時間の乗り継ぎ時間では食ってるヒマもない。次便も2時間半の所要だから、夕飯もどきも出ることだろうし。ま、期待はできないが。(後日談:ピーナツとクロワッサンだけだった)
国内線待合は現地の人々でいっぱい。一挙に中国世界に突入だ。
広州上海便も小型のA320。これもやはり新しくてキレイな感じ。パソコンを打っていたらCAに閉じてくださいみたいなことを中国語で言われる。オレも現地人に見えるんだろうか。これからガンディー帽をかぶって旅しよう。

というわけで、CZ、なかなか良いかも。時間も正確。やはり中国最王手だけのことはあるかな。白雲空港の駐機場や整備場には巨大機A380の姿も。(見るの二度目)
唯一難点は、マイレージがスカイチームなこと。これは日本人にはほとんど役立たない。(MUもスカイチームだが、JALと提携している)
『あなたの体は9割が細菌』 腸内細菌と瞑想
 アランナ・コリン『あなたの体は9割が細菌』。最近邦訳出版された本だ。今朝の朝日新聞にも広告が出ていた。
 9割というのは、人間の細胞数に対する体内細菌数の割合。人体内の微生物の数は100兆個であり、それは人間の細胞1個につき微生物9個の割合なんだそうだ。
 その微生物(細菌)の総重量は肝臓に匹敵する1.5kgであり、それはヒトゲノムの延長として働くひとつの臓器のようなもので、人間はそれ無しに生きることはできない、という話。

 ひとつ面白かったのは、体内に棲むそれら微生物は宿主の感情や行動や意志決定さえ操っているということ。
 前回の記事「扁桃体と瞑想」の中で、「ワクワクドキドキを感じる時、この扁桃体が報酬系に指令を出し、ドーパミンを放出させる」という話をご紹介した。ドーパミンというのは瞑想に関与していると思われる神経伝達物質だ。
 本書によると、このドーパミンは、腸内細菌によっても放出されるという。
 また、トリプトファンの破壊を防いで幸福感を増進し、免疫系の興奮を鎮めて不安を和らげる働きもする。トリプトファンはセロトニンに直接変換されるアミノ酸で、「幸福感を得るのに欠かせない物質」だ。

 そうした細菌の住処は、少々が小腸、大部分が大腸である。
 ここで思い出すのは、臍下丹田。
 これは臍下三寸と言われるが、これを本書に従って解釈すると、おそらく細菌数の一番多いであろう直腸あたりを中心として腸全体を象徴するということになるんじゃあるまいか。
 丹田とは「丹=霊薬」の「田=工場」であり、これは腸内で霊薬すなわちドーパミンやセロトニンが産生されている、という風にも考えられる。その産生には微生物も大いに関わっているわけだ。
 先日書いたように、「ワクワクドキドキ」すなわち知的好奇心が生ずる時には、臍下丹田が活性化して、気持ち良い。これも腸内細菌が関与しているかもしれない。というのも、知的好奇心が生じるということは、宿主に余裕と向上心があるということで、それは間借り人の微生物にもメリットがある。それでドーパミンを放出させて、宿主に報奨するというわけだ。ターボチャージャーみたいなもんだな。
 静かに坐るということが果たして微生物の利益になるのか定かではないが、ま、このターボチャージャーを上手に利用するってもんだろう。行住坐臥すべてにおいてだ。

 また著者によると、こうした細菌群は感染もする。それゆえ「ビジネススクールに行くと起業家指向の性格になる微生物を拾うかもしれない」とのこと。
 これは仏教の三宝を想起させる。仏法僧だ。僧というのは坊さんじゃなくて、僧伽(サンガ)すなわち求道者の集まり。僧伽が尊いのも、志を同じくして高めあうのみならず、その集まりの中には求道菌が充満しているのであろう。師からの伝法も同じ。禅宗では不立文字教外別伝と言うが、言葉や教えじゃなくて細菌群が伝わるのかもな。

 著者は、人体に住まう微生物のことを調べるうちに、「自分自身を独立した存在と考えるのをやめ、マイクロバイオータの容器だと考えるようになった」そうだ。マイクロバイオータというのは体内微生物の遺伝子総体のこと。
 そもそも人間の細胞内にはミトコンドリアのような他生物起源の器官があるし、また人間の遺伝子の中にはかつて取り込まれたウィルスの痕跡もある。
 そうしたすべてを含めて、私とは何か!?
『生涯健康脳』 扁桃体と瞑想
 瀧靖之『生涯健康脳』を読む。 どうやって一生、脳を健康に保つか、換言すると、認知症を免れるか、という本だ。
 その中で、ひとつ、面白い記述があった。
 「知的好奇心」すなわちワクワクドキドキが、脳の萎縮つまり認知症を防ぐのに役立つというわけだ。
 そしてそれに深くかかわっているのが、脳内の扁桃体。
 ワクワクドキドキを感じる時、この扁桃体が報酬系に指令を出し、ドーパミンを放出させ、そのドーパミンが記憶力を高め、心地良いという気持ちや、達成感、ヤル気を生み出す。そして前頭葉など認知機能を担う脳を活性化するんだそうだ。
 
 ためしに、自分の中で、このワクワクドキドキを再現してみる。
 すると、臍下丹田と前頭葉が活性化し、そして、心地良い。
 外的な対象物無しにこの状態が現れると、これはひとつの瞑想状態であろう。
 本書の記述を加味して言えば、臍下丹田からエネルギーが供給され、扁桃体を通じてドーパミンが放出されるということか。

 三年ほど前、書籍『快感回路』についての拙ブログで書いたが、ドーパミンと瞑想は関連していると思われる。
 ここに扁桃体が介在するようだが、著者によると、扁桃体の指令によって放出される神経伝達物質はドーパミンのほか百種類にも及び、「まさに扁桃体が、感情、つまり人の心をつくり出している」と言えるのだそうだ。

 しかし、まだナゾは解けない。
 誰がワクワクドキドキを感じ、誰が心地良さを感じるのか。オレはもしかしたら扁桃体なのか。瞑想は扁桃体に働きかけるのか、あるいはもっと直に働くのか。
 ともあれ、瞑想で前頭葉が活性化され心地良さを感じたら、アナタの認知症もそのぶん遅くやってくる、と言えるんじゃあるまいか。
今どき文語
 むかし良く言われた「言文一致」。
 口語と文語を一致させるということだ。
 オレなんかの文章もそうだが、最近はかなり一致してるから、あまり意識されることもない。
 でもときおり見かけられる言文不一致。いちばん目立つのは海外女性発言の翻訳だろう。

 昨日オリンピックの競泳でアフリカ系女子が優勝した。アメリカ黒人では初の快挙らしい。
 日経に載った彼女の談話に曰く、「このメダルには大きな意味があるわ。アフリカ系米国人みんなのものよ」(共同通信)

 ありえねぇ
 今どきの日本女子、インタビューで「あるわ」なんてずぇったいに言わねぇ
 柔道やレスリングの選手を考えてみよ。
 セーラームーンじゃあるまいし。

 ま、しかし、原文は英語だからな。
 それもきっとヤンキーな感じで発言するんだろうから、記者としても難しいところだろう。
 まあ、オレだったら、穏当に…
 「このメダルには大きな意味があります。アフリカ系米国人みんなのものです」
 とやるだろうな。
 これだったら日本女子の発言としても、ありうる感じ。
ギリシアの飯
 西洋文明発祥の地なわけだから、ギリメシは「元祖・洋食」ということになるだろう。
 そのワリには、あまり知られていない。
 オレもムサカやスブラキくらいしか知らなかった。
 おそらくトルコなど外国勢力による支配が長く、社会的な発展が遅れ、料理も進化しなかったのであろう。

 だが、基本となる食材は、ウマい、と思える。
 そもそも、小麦や牛、ブドウといったオリエント起源の食材は、まずギリシアに伝わり、それから西洋諸地域に伝播したものであろう。

 「人間はパンのみに生くるにあらず」。この聖句はもともとギリシア語で書かれている。
 そのくらい長い伝統を持つものだから、ギリシアのパンはウマい。
 特に、表面のカリカリのウマさは、フランスパンをも凌駕する。イギリスパンは言わずもがな。
 米やパスタは無いが、別に何の不自由も感じない。

 濃厚なギリシアのヨーグルトは、最近、ウチの近所のイオンでも売っている。
 イオンの「ギリシア・ヨーグルト」は「ブルガリア・ヨーグルト」もビックリの価格だが、ギリシアではごく普通の食材だ。言うまでもなく、メッチャ滑らかで美味。単品でもじゅうぶん朝食の主座を占める存在感がある。
 更には山羊乳から作るフェタ・チーズ。ギリシア・サラダを頼むと、コレが上にデーンと載っかってくる。野菜の量はハンパないが、フェタと一緒なら箸(フォーク)も進む。オリーブの実と油が食欲を増進させる。

 そしてギリシアにはディオニュソス、酩酊と葡萄酒の神がいる。
 ギリシアワインと言えば、レツィーナ。
 これは好き嫌いあるだろうな。松ヤニ入りの白ワインだ。ギリシアでは広く流通している。だいたいどこのタヴェルナ(飯屋)にも常備されているし、酒屋にも置いてある。
 あんまり酒の飲めないオレであるが、コレには病みつきになった。冷やして飲むと、ギリシア飯にはぴったり。
 三銘柄ほど試してみたが、クルタキ(Kourtakis)が一番好きだったかな。これはおそらく同国で一番大きなレツィーナ酒蔵で、日本でもたまに売っている。
 ちなみに、ギリシアから買って帰りたい人は、アテネ空港の免税店が一番安くて便利。(3.5ユーロ)

 パンとギリシアサラダとレツィーナと、それからあと一品あれば、二人分の夕食には充分だ。基本食材がウマいから、毎日同じでも飽きない。よくわからぬメニューと毎回格闘する必要もないから、ラクだ。
ミロのヴィーナス
 前にも書いたが、Durexというゴム会社の調査に「世界各国のセックス頻度と性生活満足度」(2005年)というのがある。主要41カ国を調べたものだが、それによると、セックス頻度最下位はなんと我が日本国で、年に45回。
 トップはギリシアで、年に138回だそうだ。
 何をもって1回と数えるか定かではないが、ともあれ、ギリシア人は日本人の三倍セックスをしている勘定になる。
 この差はいったい何なのか? 今回ギリシアを訪ねて、鋭意、そのナゾを探ってみた。が、よくわからない。
 まぁ結局、彼らの方が我々よりセクスィなんだろうな、きっと。
 「ミロのヴィーナス」と我が信州「縄文のヴィーナス」の違いみたいな。

 そのヴィーナスの発見地、ミロス島を訪ねた。
 多島(エーゲ)海の、それほどメジャーじゃない島から、なぜあのような大理石像が発見されたのか。ちょっと不思議である。
 パリ・ルーブル美術館の至宝。今まで一度だけ館外に持ち出されたのが、1964年の日本展示だったそうだ。その際オレも東京の国立西洋美術館で観ている。(子供だったから、意味もわからず)

 ミロス島は、多島海の戦略的な位置を占め、古代にはひとつの中心地だったようだ。
 海を望む斜面に、大きな劇場の遺跡が今でも残っている。その古代劇場の右上に位置する農地から、ヴィーナスは発見された。(ローマの女神Venusの英語読みであり、ギリシアではAphroditeと呼ばれる)。
 発見地といっても、別に何があるわけじゃない。「ここでミロのヴィーナスが見つかった」という小さな標識があるだけだ。その標識すら見つけるのは難しい。
 もともと、おそらく戦乱を避けて、誰かがアフロディテ像を埋めたのだ。それがホントに「愛と美の神」アフロディテ(ヴィーナス)だったのかもわからない。
 二千年後、地元の農夫が偶然に見つけ、財力と鑑識眼のある外国勢力に(おそらく二束三文)で売却する。それがルーブルに収められ、今、モナリザとともに二枚看板になっているというわけ。

 そうした歴史を秘めた静かな島だ。サントリーニ島など大観光地を席巻する中国人ツーリストもまだ居ない。
 宿を切り盛りする気の良い若者はアーレスという名前だった。ギリシャ神話の戦いの神。英語ではMartinに相当する。日本語ではさしずめタケシ君か。地元サッカークラブの赤いキャップを被り、やっぱセクスィであった…(かも)
 そういえば、ギリシア神話では、アーレスはアフロディテと密通したのであった。そうやって回数を稼ぐのかな!?
 
ギリシア文明発祥のナゾ
 二週間ほど、ギリシアに行ってきた。
 夏のギリシアはたぶんこれが初めて。
 「たぶん」というのは、昔ずいぶん行ったので記憶が定かでないのだ。

 ギリシアというのはヨーロッパ文明の発祥地と言われている。
 もともと、エーゲ海のクレタ島やキクラデス諸島を中心にミノア文明が華開いていた。これはメソポタミアやエジプトの影響を受けた非ヨーロッパ系の文明だ。そこに4000年くらい前からかなあ、コーカサスあたりから順次、印欧語族が南下してきたのだ。そして先行の文明を吸収しつつギリシア文明を築き上げる。

 今回、夏のギリシアを訪ねてひとつ、発見したことがある。
 気温は35℃にも達するのに、蚊がほとんど居ないのだ。
 だから、裸に近い格好で野外に居ても、たとえ夕方であろうと、蚊に食われるということがほとんどない。
 これがウチ(東京五日市)あたりとの劇的な違いだ。ウチだと、五月連休から十月末くらいまで、日中ですら野外で数分と素肌を曝せない。ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)の攻撃でボッコボッコだ。夜は夜でアカイエカの天下。

 蚊というのは、現在、人類最大の難敵だ。マラリアを始め、デング熱、ジカ熱など、これほど我々に害を及ぼす動物はいない。そもそもあの痒さは容認しがたい。

 蚊の少ない北方を揺籃の地とする印欧語族は、きっと蚊に体する抵抗力は小さかったことであろう。
 そんな彼らが、北方で培われたバイタリティをそのままに、温暖なギリシアに移動してきたから、そこにあのような文明が華開いたのだ。そしてその一要因として、蚊の非存在が大きかったのではあるまいか。
 そうであったればこそ、ソクラテスも布切れ一枚まとってアゴラでフィロソフィアに興じられたのであろうし、青少年も素っ裸でギムナシオンに集うことができたのだ。アレオスパゴスの丘に集ったアテナイのデモクラシーも、案外そんなところに源があったのかも。(環境変動がなかったらの話だが)
BREXIT 第三の見解
 イギリスのEU脱退。
 オレもかつて一年近くロンドンに滞在したからな。
 それなりの関心はあるわけだ。

 オレの旧友に、南日本の某国立大学教授が居る。イギリス人だ。
 英国貴族の末裔で、日本滞在三十有余年という、天然記念物級レア種だ。
 マスコミ上では英国各界の反応について様々に報道されているが、彼のごとき絶滅危惧種はどのように感じているのか?
 その見解を聞いてみた。
 すると、どっちでも良いとのこと。

 う〜ん、なるほど。
 政治家連中やマスコミなぞは、騒ぐほど注目を浴びるし、売上も伸びるからな、オレなんかもついそれに乗ってしまうわけだが、確かに、どっちでも良いのかもな。
 国論を二分したというが、投票率は72%ということで、「二分」以外の三分目も相当数いるということだ。
 もっとも某教授は、かかる発言のせいで家族からブーイングを浴びているらしいが。